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エキスちゃんのメイドカフェ、でひゃあっ!


今日はエキスちゃんの部屋におとちゃんが遊びに来ている。

「あー、今月もパーツ代とかたりなそうだなー」 エキスちゃんが収支データとにらめっこしている。

「ねえ、エキス、いいバイトあるんだけど」 おとちゃんの赤いツインのお団子ヘアが揺れた。

「なになに?配管工とかじゃないないよね?」 「それエキス慣れてるやつやん」 「だってどうせバイトするならおもしろいのやりたいよ!」 「大丈夫、マジで可愛いやつだから!!」

——別の日に。

「なんかエキスさんがバイト始めたそうですね〜」 オブちゃんが得物のデスっちに花飾りをつけている。

「…パーツ代が足りないとかで、おとさんに誘われたそうですよ」 データちゃんはコンソールを確認している。

「…ところで…どこで…やってるんですか…?」 ラボちゃんがそっと本を閉じた。

「…メイドカフェです。せっかくなので見に行きたいです」

「承認。」 アール所長がデータちゃんの頭に乗った。

「ここですね〜♡」 「…あの…ピンクが…眩しいのですが………」 「…私も入り方がわかりません。オブ先頭お願いします」 「私だってよくわからないんですよ〜」 「…ラボはいつものだし、私もこんななのに他にだれがいるんですか?」 「いますよ〜、ほら〜♡」 みんなが所長に視線を向けた。

「だから、なんでこういうときだけワシなんだ!」 「…唯一何もなく入れそうです」 「…アールさん…そこを…なんとか……」 「仕方ない、それじゃ入るぞ!」 所長を先頭に、縦一列になって入っていった。

中に入ると 「いらっしゃいませー、旦那様、お嬢様、ラボ様ー!」 元気のいい二人のギャルがメイド服を着ている。

「うわ!ワシでもこれは少しびっくりしたぞ!」 「ひゃあっ!」 ラボちゃんもびっくりしてオブちゃんの背後に隠れた。

「ラボ姉、そんなに驚かなくたっていいじゃん!ウケるし!」 すでに金髪ピンクメッシュのハイテンションのようだ。

「…おとさんはいいとして、エキスはちゃんとやっているんですか」 「大丈夫だよ、あたしがちゃんとエキス見てるから。可愛くないこの制服!?」 「そうだよ、あたしだってやってるよ!」 エキスちゃんが目の横にピースを当てた。 データちゃんからため息が漏れた。

席につくと説明が始まった。 「ラボちゃんへのおすすめはアイスココアと、あとチーズケーキもいいかなー!」 おとちゃんがラボちゃん用の説明を始めた。

「…あ…あの、なんで…わたし専用なんでしょうか………」 「そりゃラボ姉がココア好きだからっしょ!」

【ブオ】 ラボちゃんの冷却装置が小さく回った。

「でもねー!みんな用の可愛いやつもあるよー!」 「こちらがメニューです!♡」 エキスちゃんが可愛くメニューを開いた。

「こちらの紅茶と、このしるこドリンクと、この下にある豆乳ドリンクも可愛くて美味しいですよ!」 すかさずおとちゃんが説明を加える。

「…定番はオムライスです」 「なんでデータちゃん知っているのさ!」 「…そりゃ来るためには事前学習が必要です」 「そうだ!萌え萌えキュンを楽しみにしているんだぞ!」 「アールちゃんもなんで知ってんの!?」 エキスちゃんとおとちゃんの声がハモった。

——注文したものが運ばれると

「はい、お待たせいたしましたー!」 「これから超可愛くなる魔法をかけます!」 「おいしくな〜れ(エキスちゃん)、萌え萌えキュン!(おとちゃん)」 二人のコンビネーションはバッチリだ。さすが親友!

「さあさあ、お待ちかね!今日のマジ可愛いドッキリラボ姉は!メイドさん!」 エキスちゃんがオムライスにケチャップでラボちゃんの絵をその場で描いた。

「ラボさんかわいいですね〜♡」 「…変なことばっかりしてますけど、エキスはこういうのだけはうまいですね」 「『だけは』ってなんなの、こういうの『も』って言ってほしいけど、お姉ちゃんは!」 「エキス、あんたお姉ちゃん感ないんじゃないの?データちゃんの方がしっかりしているよ!」 「ガーン。まさかおとちゃんにも言われるとは!」 「…それはそうと、メイド服のラボはこんな感じになると」 みんなでラボちゃんと描かれたケチャップのラボちゃんを見比べた。

「似合っているじゃないか!今度はラボがバイトしたらどうだ?」 「ラボさんが働くなら私も働きます〜♡」 「…それなら私もやります」 「なにそれ!超かわいいじゃん!マジ見たいんだけど!」 おとちゃんの目が輝いている。

【ブオオオオーーーー】 ラボちゃんの冷却装置が大きな音を出して回った。

「最後はね、あたしの超かわいいやつ!ココアラテ!」 おとちゃんが狐の尻尾のココアラテを作ったようだ。

「…あ!ホイップもふもふさんじゃないですか。私もそれがよかったです」 「データちゃん、マジでいつもしるこじゃん!」 「…じゃあ、今度はそれにします」 「データお嬢様、ホイップいたしましょうか?めっちゃ可愛くなりますよ!?」 「…うんうん!」 しるこにホイップが入ってあんホイップのラテになった。

「データさん、よかったですね〜♡」 「…今度は壊すのが惜しくなりました」 「もうデータちゃんどっちなのさー!」 エキスちゃんの髪の色が戻り始めている。

「やっぱりデータちゃんが末っ子だったわー!マジ可愛いんだけど!」

——バイトが終わってしばらくすると

「データちゃん何?バイト代?でたよ!」 「…何に使ったんですか」 「ほら、データちゃん!前一緒に本見たじゃん!ホレ薬。あの材料」 「…次ははこれが楽しみですね」 エキスちゃんはホレ薬を絶賛制作中である。

登場人物
ラボちゃん
主人公・先輩アンドロイド
内気でお世話好きな眼鏡っ娘。照れると冷却ファンが回る。
オブちゃん
おっとり癒し系
ゆったりした観察者。デスっちという巨大ハンマーを持つ。
エキスちゃん
スーパーエンジニア
ハイテンションなトラブルメーカー。道具は自分で作って壊す。
データちゃん
クールツッコミ担当
冷静沈着な分析屋。「…非効率です」が口癖。
アール所長
マスコット所長ロボット
球体の浮遊ロボット。ピンチ時に渋いおっさん声になる。
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