ドラッグストア、でひゃあっ!
データちゃんがチラシを見ている。
「…今日はドラッグストアにいきます。オブ、一緒に来てもらえませんか」
「あら、いいですよ〜♡どうしたんですか?」
不思議そうに首を傾げている。
「ドラッグストアでしるこドリンクが特売です。あんな重いのはオブしか持てません」
「ならあたしも行く!ラボ姉も行こうよ!」
エキスちゃんが椅子から腰を上げた。
「…それじゃ…みんなで…いきましょう…」
ラボちゃんも行く用意を始めている。
「承認。」
アール所長はいつものように浮かんでいる。
——ドラッグストアに着くと
「ねえデータちゃん、ヘアピンうってるよ。これにしなよ!」
「…なんですか、このギャルっぽいピンクは」
「刺激的じゃん!?」
「いえ、今のでいいです。気に入っているので」
「なんだー、つまんないの!」
みんながドラッグストアの店内を見ていると見覚えのある顔が。
「…あれ…あの着ぐるみ…あばらジョージですね…」
「間違いありません。普通はサメの着ぐるみで外出しません。」
「このほっこりマンシール、サメのやつしかでない」
サメの着ぐるみを着たあばらジョージがサメのシールを見せている。
「そんなー!あたしも買ってみる!」
髪色に少しだけ金髪が混ざったエキスちゃんがレジに向かった。
購入したと同時に袋を開けている。
「ほら違うじゃん!え!これ!マッドコロロ!マジで激レアじゃん!」
あっという間にエキスちゃんの髪が金髪になった。
「エキス、このサメ30枚と交換して」
「やだよー!超レアだもん!」
「ついでにこのサメに裏コマンドつけて」
「ひゃ!…なんで裏コマンド知ってるの…あばらジョージ…」(第24回 堕落シール、でひゃあっ!参照)
「オブから聞いた」
「うふふ〜♡」
オブちゃんがニヤニヤ笑っている。
「…そもそもはしるこドリンクを買いにきたんです。箱買いで」
「データちゃんどれだけしるこ好きなの!マジでウケるんだけど!」
「…ゲームやる時は最適です。エキスも運動後にどうですか?」
「承認」
「ちょっとアールちゃん、ちゃっかり出てこないで!」
アール所長くるくるふわふわと空中を舞っている。
すると、なにやらあばらジョージが着ぐるみの中から何かを取り出した。
「データ、これあげる。サメあんこ。」
「…あ、あ、こ、これは伝説の!マッドロココなんて比じゃありません」
「ちょっと!データちゃん、マッドロココだよ、激レアだよ!」
「…エキス、今すぐマッドロココあげてください!これの動画出せば1000万再生確実です!」
「えっ!なにそれ!このサメあんこマジでそんなレベルなの!?」
「…1000万回ならパーツ代出ますよ」
「うぐっ、し、仕方ない!」
エキスちゃんは渋々マッドロココをあばらジョージに渡した。
「じゃあ、エキス。裏ボタンの実装よろしく。声は『うふふ〜』で」
「ちょっとまって!それは待って!あとで『めっ』されるから!」
「あら、私はいいですよ〜♡」
「オブ姉、大丈夫なやつだよね?!」
「はい〜、大丈夫ですよ〜♡」
「…ふっ、大丈夫だといいですね」
「……オブちゃん…穏やかに…ね…?」
「データちゃん!脅かさないでよ、もう。マジで普通の『承認』にするわ」
「なんで最後はワシなんだ!」
マッチョになったアール所長が文句を言っていた。
「…ところで…データちゃん…サメあんこって…?」
「…サメあんこは激レア中の激レア。誰がいつ作っているのかすらわからない謎の逸品です。こんなところで出会えるとは」
データちゃんは腕を組んで目をつむっている。
「あー、マジ別世界に行っちゃったね!ウケる」
あばらジョージは着ぐるみの中を漁っている。
「ほかに何あったかな。あ、笑う石出てきた。ラボ、持ってみて」
<うはははは!>
顔のある石が大声を出している。
「…ふふふ…なんかつられ笑いしちゃいます…」
ラボちゃんと石の目が会った。
「ねえ、ちょっと様子みようか!」
「そうしましょう〜♡」
「…どうなるんでしょうか。」
妹たち3人はそれをニタニタ見ている。
「…うふふふ…あの、誰か、あははは…止めてもらえませんか、ひゃひゃ……」
【ブオー】
ラボちゃんの冷却装置が回った。
「あ、ブオした!」
「…と…止めてくださいー……!…」
【ブオオオオーーーー!】
「ちょっと誰か止めようよ!うひゃひゃひゃひゃ!」
「うふふふ〜」
「…ふふふふふ」
「わーはっはっは!」
みんな笑いが止まらない。
<ペシっ!>
あばらジョージが頭を叩いた。
「こうやると止まる。」
「あばらジョージ!早く止めてよ!」
「なんかみんな楽しそうだった。」
「あ、石がなんか悲しくなったよ!」
「これ笑うとみんな巻き込むから危険」
「なんで渡したの!!」
「なんか入ってた。楽しかった」
「まあ、面白かったけど!」
「今度また面白いのもってくる」
悲しくなった石を着ぐるみにしまった。
「そうだ。しるこ運んであげる」
あばらジョージが着ぐるみに箱のしるこをしまった。
「だからさ!マジでそれどうなってんの!何で着ぐるみに何でも入るの!」
「入るものは入る」
「…まあ、いいじゃないですか、予定の倍買えました」
データちゃんは満面の笑みになっている。
——研究所に戻ると
「しるこドリンクここに置く。また遊ぼう。」
「今度は何が出てくるんでしょうか〜♡」
「はい、レモン飴。これも安売りだった。9割引。」
「安っ!」
「…安いけど…美味しいですね…このレモン飴…」
「…ラボ、もう開けたんですか?開けるの早くありませんか?」
「ひゃ……」
【ブオ】