あばらジョージ、でひゃあっ!


前回神社で足ツボをしていて研究所メンバー。
そこであったのはラボちゃんのお友達のあばらジョージ。
どうやら研究室に来ているようだが…

「私はあばらジョージ。ラボのメタル仲間。」
サメの着ぐるみを着た小さな女の子がいる。
4姉妹で一番小さいデータちゃんよりも小さい。

アール所長はあばらジョージの周りを回っている。

「ラボさん、いつ知り合ったんですか〜?」
オブちゃんが恋愛でも聞くかのようにグイグイ聞いてくる。

「…え…えーと、ライブのときに……着ぐるみ…暑くないのかなって……」
ラボちゃんから小さな声がする。

「ほうほう!それが馴れ初めってやつですかー!」
エキスちゃんがニタニタ笑っている。

「…つまり、ラボがナンパしたということですか」
データちゃんが淡々と記録をしている。

「…ひゃ…ち、ちがいます……あばらジョージ…が飴をくれて……ね?」
ラボちゃんがあばらジョージに視線を移した。

「うん、飴あげた。レモン飴。そしたら同じバンド好きだった。それからマブダチ。」

「きゃ〜マブダチですって〜♡」

【ブオオ】
ラボちゃんの冷却ファンが少し回った。

「…ところで、なんでラボは呼び捨てなんですか。」
「…それは……直接聞いたら……わかります……」

オブちゃんが名前を聞いてみた。
「あばらジョージちゃん〜?」
「あばらジョージ」
あばらジョージがフルネームを答えた。

「あばらちゃんでしょ!」
「あばらジョージ」

「…あばら?」
「あばらジョージ」

「あばらジョージ〜♡」
「よし!」
満足そうにあばらジョージがオブちゃんを指さし確認をした。

「やった〜♡面白い子ですね〜♡」
オブちゃんがガッツポーズをしていた。

「ラボ、ギターを持ってきた。」
着ぐるみの中からギターを取り出す。

「えっ、どうなってんの、今の!?」
「気にしないでいい。ギターが出ただけ。」

「めっちゃ気になるでしょ、それー!」
「じゃあ飴あげる。」
「なんでやねん!」
「どうもありがとうございましたー!」
あばらジョージが漫才を終わらせた。

「…くっ、あばらジョージおもしろいです」
データちゃんが噴き出しそうになっている。

「…今日は…1年前に…注文したギターを……もってきてくれたんです…」
「ラボ、練習してた?」
「…一応は…」
「じゃあやって」
「…ひゃあ…みんなの…前でですか…」

「承認!承認!」
アール所長が承認した。

「…減るもんじゃないのでいいじゃないですか」
「ほらラボさん、用意しましょう〜♡」
「ラボ姉、マーシャルだったよね!」
あっという間に団結した姉妹には目を見張るものがある。

「…え…え、みんなの前で?」
急に弾くことになったラボちゃん。

「大丈夫。音源ある。データ、これ音源」
データちゃんが音源を受け取った。
研究室内のコンピュータに接続すると激しいギターサウンドが流れ始めた。

「……ええ!…Melting Distortionの新譜……語彙力なくなりましたけど……Unholy Tails…じゃないですか……」
興奮してラボちゃんの語彙力がなくなった。
ラボちゃんは白いギターを肩から掛けている。

「ほらはじめて」
「…ひゃあ……」
ラボちゃんが音源に合わせてギターを弾いている。
ソロのところはリフを弾いている。

「なんでラボ姉…弾けるの…!?」
「…すごい、うまいじゃないですか」
「ラボさん、かっこいいです〜♡」
ラボちゃんが1曲弾ききった。

【ブオオー】

「ラボ、じゃあ次はダウンピッキングだけね」
あばらジョージから新しい課題が追加された。

「…えっ…」
「テンポ180で」
「…嘘でしょ…」

「…曲かけます。」
データちゃんがテンポをあげた曲をかけた。
ラボちゃんが高速ダウンピッキングをしている。

「ベルトラン・ブランだな!」
急にアール所長がマッチョになっていた。

「誰なの、それ!?」
「…わかりません」
「なんだ、知らんのか。腕がムキムキのMelting Distortionのギタリストだ!」

「筋肉の時だけ実体で出てこないでください〜」
「スキンヘッドであごヒゲあるんだぞ!」
「アールちゃん、わかったって!」

「アールやるな。」
「歳だけとっているわけじゃないからな!」
あばらジョージとアール所長に友情が芽生え始めていた。

そんな中、ラボちゃんはあばらジョージの無茶振りを無事にこなしていた。
若干右手が痙攣気味になっている。

【ブオオオオーーーー!】
「……ちょっと…やりすぎて……ファン止まらないん…ですけど……」

「大丈夫。いつも止まってるから。」
あばらジョージが嬉しそうな顔をしている。

「みんな楽しかった。ラボをよろしく。」
そう言って着ぐるみの中からチョコを取り出した。
サメの形をしたチョコをみんなに配っていた。

登場人物
ラボちゃん
主人公・先輩アンドロイド
内気でお世話好きな眼鏡っ娘。照れると冷却ファンが回る。
オブちゃん
おっとり癒し系
ゆったりした観察者。デスっちという巨大ハンマーを持つ。
エキスちゃん
スーパーエンジニア
ハイテンションなトラブルメーカー。道具は自分で作って壊す。
データちゃん
クールツッコミ担当
冷静沈着な分析屋。「…非効率です」が口癖。
アール所長
マスコット所長ロボット
球体の浮遊ロボット。ピンチ時に渋いおっさん声になる。
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